市立小樽美術館 市立小樽美術館協力会

KANCHOの部屋

「山本信彦前会長とのお別れ」

8月30日、当協力会の山本信彦前会長が逝去されました。10月5日に開かれたお別れの会には、故人が小樽経済界に残された功績の大きさを示すように大勢の参列者が集いました。

経済界でのご活躍の一方、山本前会長は文化・美術の分野にも深い関心を寄せ、その継承・普及に尽力されました。

平成14年には、小樽倉庫株式会社本社内に荷役作業に関する歴史的な資料を展示する「街かど博物館『小樽倉庫資料館』」を開設されています。

美術愛好家としても知られ、平成19年に市立小樽美術館協議会委員、平成25年からは同協議会長を務めていただきました。

当協力会における足跡はみなさんご存じのとおりです。平成25年の会長ご就任以来、強力なリーダーシップを発揮され、減少傾向にあった会員数を現在の170名にまで回復させ、協力会主催の展覧会やイベントを積極的に推進されました。

また美術館主催の展覧会への助成、展覧会に関連するグッズの制作販売、令和2年の美術館外壁工事への寄付など、協力会による美術館支援に先頭に立って取り組まれ、さらに本業のお忙しい中、意見交換のためたびたび館にお越しになるなど、まさに物心両面で美術館を支えてくださいました。

最後に自らの発案で熱意を示されていたのが、ミュージアムショップの開設でした。5月に市役所へご一緒して記者発表をしたときにも、「美術館にはこういう場所がぜひ必要なのだ」と意気軒高に語られていたのを憶えています。つい最近もロゴマークの選定に感想を寄せられるなど、とても楽しみにされていました。

2月のオープンをご覧いただきたかったと痛切に思いますが、この新たなチャレンジを成功させることが、私たちのできる何よりの恩返しだと考えています。

長い間、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

苫名 真

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