市立小樽美術館 市立小樽美術館協力会

KANCHOの部屋

「高橋好子展」オープン

 本日、「高橋好子展~人生は遊び」がオープンしました。開会式には西陵中学校時代の教え子である迫俊哉市長が駆けつけ、インタビュー上映会や展示室での作家との交流には高橋を慕うおおぜいの参加者が集いました。

 高橋好子(1927-)は小樽出身。小樽高等女学校卒業後、市内の小・中学校で教鞭をとりながら70年以上にわたり絵を描き続けてきました。道内を代表する女性抽象画家として知られ、会場にはシンプルな構成の中に流動感のあふれる高橋独自の抽象作品が並んでいます。

 いっぽう、若い頃にクラスの児童をモデルに描いた具象の水彩画も展示されています。こどもたちに寄せる高橋の愛情がうかがえる微笑ましい作品で、後の抽象画とは一見結びつかないように思われますが、「いのち」に対する好奇心や探求心が根底にあるという点では共通しています。

 今回の展示では工藤三郎や長谷川昇など当館が所蔵する他の作家によるこどもたちを描いた絵も合わせて紹介しています(同時開催「『いとしい』の美術~こどもを描いた絵~」)。

 会期は雪も解ける頃(4/20(日))までとロングランになっていますので、ぜひご観覧ください。

苫名 真

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