現代日本のガラスアート展オープン
「35人の精鋭がガラスの街・小樽に大集合―現代日本のガラスアート展」がオープンしました。当館では2018年に小樽のガラス作家を紹介する展覧会を開催しましたが、今回はそれを全国に拡大したものです。
日本のガラスアートは1980年代以降活発になり、今では質量とも世界をリードする存在になっていますが、そんな日本の第一線で活躍している作家の最新作を一望できる貴重な機会です。
会場を一巡すると「これもガラスなのか?」と思わず目を疑うような、いわば「ガラスらしくない」作品も数多く見られ、その表現の多様さに驚かれることと思います。各作家がさまざまなアプローチでガラスという素材の特性を引き出そうとした結果で、試行錯誤の末に考案された独自の技法がそのベースになっています。
どんな技法で作られているのか、作品を見るだけではピンと来ないかもしれませんが、各作家から提供された制作映像をご覧いただくと、「ああ、こうやって作られていたのか!」と疑問が氷解します。1作家30秒、17分ほどの短いプログラムですので、こちらもぜひお楽しみください。
また、お手軽な値段でお買い求めいただける各作家の小品と展覧会の小冊子を1階ミュージアムショップで販売しています。小品は会期内限定(9月16日まで)ですので、こちらにもぜひお立ち寄りください。
苫名 真